学部長メッセージ
法学部長
上河内 千香子
私たちの日常生活における法の役割
私たちは、日常生活では法律を意識することなく生活しています。しかし、実は、目に見えるところ、見えないところで法律にかかわりながら生活しています。例えば、スマホを見ながら自転車を運転していたら道路交通法違反になりますし、20歳未満の飲酒は「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」によって禁止されています。これらは、法律が私たちの生活を制約する例ですが、その一方で、私たちは法律によって守られている側面もあります。例えば、児童虐待防止法により子供の権利と福祉が、そして、労働法により労働者の権利も守られています。このように、法は、社会の秩序を維持し、私たちの権利や自由を守るために存在しています。
現代社会における法の役割
さらに視野を広げて社会全体における法の役割を考えてみましょう。今の日本社会は、急速なグローバル化、情報化、少子高齢化などが進行し、それに伴うトラブルがあとを絶ちません。また、世界的にも、国際紛争、核をめぐる問題、地球温暖化など差し迫った問題が発生しています。これらの問題の背景には、多様な価値観の衝突、国際社会の分断がありますが、根本的な解決を考えるにあたり、感情や印象ではなく、事実と論理に基づいて問題を分析し、公平なルールによる解決を指向する法の果たす役割は今までにも増して重要なものとなっています。
法学部での学び
本学部では、法学を基礎から体系的に学ぶことができます。憲法、民法、刑法といった基本科目を中心に法制度の基本的な構造と理念を理解し、さらに、行政法、商法、政治学国際関係論など、現代社会の多様な問題にかかわる分野へと学びを広げることができます。法学部で培われる論理的思考力や判断力、そして説得的に議論する力は、社会の様々な職業で求められる重要な能力です。本学部では、一人一人の学生の興味関心や将来の進路に即した学びが可能です。本学部での4年間の学びを通して、社会に貢献できる力を身につけてください。